時間の流れを改めて感じる日々

大きくなっている……!

先日、我が家に赤ちゃんがやってきた。

出産はもう3度目のこと。驚いたのは「生まれたての赤ちゃんはこんなに小さかったか! 」ということだった。わかっているはずのことだったが、想像以上だった。

その手はあまりに小さく、4歳半の息子の手が巨人に見えるほど。小指の爪の幅は数ミリといったところか。母子手帳に書かれた出生体重も8歳になる息子とは10倍もの差だ。

ことあるごとに息子たちに、「大きくなったね」と声をかけていた私だが、赤ちゃんが来たことで「大きくなった」ということを事実として改めて見せられた。

 

最後を味わい尽くして終われない

そんなときに思い出したのは、尊敬する子育ての先輩の言葉。

「子育てが切ないところは、最後を味わい尽くして終われないところ」

今は髪振り乱して大変かもしれないけど、おむつ替えも、一緒に入るお風呂も、抱っこも、いつか必ず終わりが来る。しかも、気づけばいつの間にか終わっていることがほとんど、これが最後だなんてわからないの。そのことを意識すると、子育て中の日々にあるひとつひとつのことの見方や感じ方が変わってくるよ、という話だ。

それを聞いたときは最初の子どもを産んで1年も経っておらず、幼児期はまだまだ続く気がしていたし、「いつか終わりが来る」と言われても、それはそうでしょう、と当たり前のことを言われているように思えた。

でも今回、兄たちの成長を改めて感じると同時に、過ぎ去ってしまった時間を思って切ない気持ちになった。

兄たちもひたすら寝て、起きて、小さな目でじっとおっぱいを飲んで、おむつを替えていたはずだけど、終わってしまったらもうそんなこと二度とない。目の前にいる赤ちゃんですら、もうお腹の中にも生まれた瞬間には戻れないのだ。残念ながら、あの時どんな声や表情だったかな、と思ってもすべては覚えていられない。生まれたての赤ちゃんの大きさでさえ認識していたよりずっと小さかったのだ。

今がまた来ることはない。それはこれから先も変わらない事実。そうか、子育てだけじゃなくてこうして人生は過ぎさっていくのだな。意外とあっという間なんだろうな。そう思ったらこれまで以上に今が愛おしく思えた。

 

時の移り変わりを感じやすい日に

それ以来、思い立つと子どもたちの様子をじっと見て、表情、声、泣いている姿などを観察している。しっかり目に焼きつけておけないかなと思いながら。

とはいえ、隙間時間があるとすぐに友人や知人からの連絡が気になったり、しなければならないことを考えたり、スマートフォンをひらいて気になることを調べたくなってしまい、我に返ることも。そんなときは、先ほどの先輩の言葉を思い出しながら、抱っこから感じられる体温を感じたり身体の大きさ、表情などを眺めたりするようにしている。すると混沌とした頭の中が少しだけ落ち着いてくる。

普段よりも家族と過ごす時間が長い年末年始。いつもより日々の変わり目を認識する時でもある。子育てでもそうでなくても、最後を味わい尽くして終われない、ことが感じながら、大事に笑顔で過ごしたい。

みなさまにも素敵な時間が訪れますように。

 

koma
夫と2人の息子(小学生と幼稚園)と暮らしています。
大学卒業後、東京で地域や旅の記事を書いたり、小さな会社のサポートに関わったりしたのち、地方都市に住む現在は子育て中心の生活をしながら、自分にとって心地よいシゴトと暮らしを模索中。
新しい土地を訪れて人や土地との関係を紡いだり、わくわくしている人の話を聞くのが大好きです。

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