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2017-11-18

Be nice to people so they’ll be nice to you

こんにちは。KTです。
2016年から関東でハヤブサを使った鷹狩りをしています。
鷹狩りって何?という方はこちらをご覧ください。https://goo.gl/9kHaCV
鷹狩りを始めたきっかけは第一回目で解説しています。

夏の鷹匠

秋から春先にかけて自分のハヤブサを調教し、鷹狩りに忙しかったわたしですが、猟期の終了と3月の競技会シーズンが過ぎると暇になりました。
ハヤブサの羽根が抜け変わる夏の間、調教は休止になるからです。
毎朝早起きする必要がなくなったものの、ハヤブサが飛ぶ姿を見られないのはさみしいものです。
物足りなくなったわたしは、夏の鷹狩りを見学しにイギリスへ向かいました。

国境を超えたつながり

鷹狩りを楽しむ人々はそう多くありませんが、世界中に愛好家がいます。
そのマイナーさゆえに、国や言語、人種を超える仲間意識があり、あっという間に親しくなることができます。
わたしがイギリスを訪れようと思ったきっかけは、SNSを通じてハヤブサの調教のアドバイスをしてくれていた鷹匠でした。
会ったこともない外国人からの質問に親切かつ的確に答えてくれたその人は、わたしと同じ種類のハヤブサをバードショーで飛ばしていました。
Youtubeで見たそのバードショーに感動し、実際に見てみたいと思ったのです。
日本より高い緯度に位置するイギリスは夏の間涼しく、鷹狩りやバードショーが盛んにおこなわれています。
ひとときのあいだ日本の残暑から逃れるにもうってつけです。

壁を乗り越える その1

イギリス行きを決意したものの、先立つものが必要です。
必要な費用から逆算し、数か月の倹約の末、わたしは旅費を工面しました。
ハヤブサを調教する以前は浪費が多かったのですが、本当にやりたいことに時間を費やした結果、欲しいけど必要でない物を買うことが減りました。
それに、数か月先の楽しみを考えると倹約も苦になりません。
自分の立てた計画通りに資金が貯まったとき、大きな達成感を覚えました。

壁を乗り越える その2

アドバイスをしてくれていた鷹匠に会ってお礼を言いたいものの、その人はロンドンから数百キロ離れた山中に住んでいることがわかりました。
その上最寄り駅まで10キロメートル以上かかります。
ということは、タクシーで行くかレンタカーを借りなければなりません。
幸いイギリスは日本と同じ左側通行右ハンドルでしたので、勇気をふるって国際免許証で運転することにしました。
驚いたことに、イギリスの制限速度は3種類しかありません。
時速70マイル(112キロメートル)、60マイル(96キロメートル)、30マイル(48キロメートル)のうち、ほとんどの道路が時速60マイル制限です。
高速道路を運転するようなものだと考えていましたが、丘陵地帯の多いイギリスの道は坂道とカーブの連続でした。
時速80キロメートルほどでおっかなびっくり運転するわたしを地元のドライバーがすごいテクニックで追い越していきます。
しかしそこは紳士の国、運転マナーも良く、あおったりすることはありません。
環状交差点のおかげで渋滞がほとんどないので、ドライバーもいらいらしないのでしょう。
数日もすると先の見えない坂道やカーブにも慣れ、スピード違反のカメラを気にしながら運転している自分に気がついて笑ってしまいました。

崖の上の師匠

こうしてたどり着いた鷹匠の家は、人口250人の漁村の崖の上にありました。
ペレグリンハヤブサは海の近くの崖の上に巣を作るのですが、鷹匠の習性も似てくるのでしょうか。
険しい山道をスーツケースを担いで登りながら、わたしはそんなことを考えました。
親切にもお宅に泊めていただき、次の日の朝、念願かなって見ることのできたバードショーは素晴らしいものでした。
動画はこちらです。https://youtu.be/QeIP8X3OgiA

Be nice to people so they’ll be nice to you

ショーの合間に、かねてから疑問に思っていたことを尋ねました。
「なぜわたしに親切にしてくれるのですか?」
「昔、自分が初心者だったころ、まわりの人が自分にしてほしかったようにしているだけ」
その答えを聞いたとき、わたしの中の不安が消え、これからの生き方に指針が生まれました。
幼少期の一部を外国で暮らしたわたしは、差別されることを身をもって知っています。
今回の旅も、人々が好意的に受け入れてくれるかどうかということを不安に思っていましたが、敵意が向けられることは一度もありませんでした。
心から好きなものが共通している同士とは、自然と心が開くのです。

旅はつづく

数え切れないほどの親切と学びにあふれた旅の最終日、ひょんなことからわたしの夢がかないます。次回にご期待ください。

イギリスの旅で学んだハヤブサに関することは以下に詳しく掲載しています。
http://hayabusa.takagari.net/

TK
198X年関東生まれ。
2016年よりハヤブサで鷹狩りをはじめる。外資系企業等の勤務を経て、フリーランス通訳・翻訳者。趣味は乗馬とシュールなフクロウグッズ作り。
Webサイト http://hayabusa.takagari.net/
フクロウグッズ販売中 https://minne.com/@menfukurou
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