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2017-10-23

人工知能と共存して生きる未来の暮らし~人工知能と私たち人間の違い~

昨今、人工知能によって私たち「人間」の仕事が奪われるのでは?といった漠然とした不安感をあおるような情報をちらほらと目にする機会が多くなりました。

確かに、人工知能は私たちの暮らしに大いに役立つ技術です。そのため、各社研究熱心ですし、技術革新のスピードはかなり速いことは間違いありません。ぽやぽや~としている間に、暮らしの中にどんどん滑り込んでいくでしょう。

しかしながら、そんなに不安感を煽る必要があるかなぁ?とも感じています。

私は、人工知能を遠ざけすぎるのではなく、寄りかかりすぎるのでもない按配でお付き合いしていければ、私たちの暮らしはより豊かになるのではないかと感じています。

例えば、インターネットの時も、私たちの仕事はなくなる!という言説はありましたが、実際はなくなっていません。インターネットの弊害なども確かにあるかと思いますが、恩恵を受けて私たちはこうして情報をやり取りしあうこともできていますよね。

ただ、訳が分からないものが台頭してきたことへの不安感なんだと思います。

そこで、この記事では人工知能がどんなことが苦手か?人間が得意なことは何か?を私なりの視点でお伝えします。具体的に知ることで、人工知能と共存した未来の暮らしを建設的に考えるきっかけとなれば幸いです。

◆偶然性によって出会うこと。

身近なところでも人工知能はすでに活用されており、amazonなどECサイトのリコメンド機能も人工知能の一つといえます。当たり前ですが、リコメンド機能は「今までの私たち」の購買履歴や閲覧履歴から好みに合いそうな商品を提案してくれます。

例えば、先日「こころ♪生きる♪くらし♪」に寄稿してくださったKTさんの記事ですが、旅先で鷹狩に出会わなければ鷹狩をしていないはずですよね。はじめる前に鷹狩はリコメンド機能で出てこないんです。当たり前ですけれど。

人生を大きく変化させるものほど、今までの自分の掌握範囲外から偶然やってくるように思うんですよね。人工知能に頼りきりになってしまうと、自分の好みにあったものとの出会いは増やすことが出来ます。ですが、気が付かないうちに自分の世界が狭くなってしまうかもしれないことには注意が必要かもしれません。

◆文脈を汲むこと。

空気が読める、読めない、という話題が一時期流行りましたが、人工知能は空気を読むのが苦手です。具体的には、複数の意味にとれる文章の判断が苦手なようです。
例えば、『恋人を探している』という文は二つの意味にとることができますよね。「恋人がいないので探している」という場合と「恋人がいて、今どこにいるかを探している」という場合がありえます。

また、「そこの窓を開けられます?」という質問を相手にした場合、窓を開けることが出来る・出来ないで返答するのではなくて、普通だったら窓を開ける行動を返しますよね。このような言葉の意味そのものではなくて、言葉以外の意味を含んでいる場合の判断も人工知能は苦手なようです。

逆にいえば、言葉にして明確に一意的に指示できるようなことは人工知能は得意です。

という訳で、多義的な文脈のあるコミュニケーションを人間同士で楽しむことは、これからますます価値が上がるのではないでしょうか。

◆プロセスに価値を見出すこと。

少し前の人工知能開発においては、人間が人工知能に対して、これはよくて、これは悪くて・・・etcなどという情報を地道に教えていました。けれども、最近の人工知能は膨大なデータをもとに人工知能自身が勝手に学んでくれるようになりました。

人工知能自身が学んでくれることによって、人工知能の進化のスピードが飛躍的にあがっています。しかし、それゆえに「なぜ、その答えが導き出されたのか?」が人間にも分からない状態になりつつあります。

「いやいや、別に答えが分かればそれでいい!」と思いますか?

例えば、「わたしの適職って?」と人工知能に聞いたときに、「あなたの適職はパイロットです!」と答えられたとして。

飛行機に興味がなかった人が、それを聞いて「じゃ、今からパイロットの訓練をうけよう!どこに学校あるかな?」とならないですよね。突飛すぎると、「え?なんで、その結論になったんだろう?パイロットはどんな資質が必要で、その中のどれが自分と適性があるのだろう?うーん、そもそもこの機械は正しいのかなぁ?」などと疑問に思いませんか?

人工知能を活用する機会はこれから増えていくと思います。しかし、その答えをどのように自分が納得していくか?という部分は、私たち自身でするしかありません。自分自身で考えることや経験するという『プロセス』に価値を見出していく姿勢がますます大切になっていくのではないでしょうか。

◆自分と相手のこころに触れること。

自分の将来、人工知能を付随したロボットと人間のどちらに介護されたいですか?

…ロボットに役に立っていただくのもありがたいですけれど、やっぱり人間に介護されたいなぁと思いませんか?

人間に介護されたいというのは、要するに人間と愛情をもって接し合いたい、という欲求なのではないでしょうか。

誰かに自分のことを想って、あたたかな言葉や行動をかけてもらいたい。あるいは逆に、誰かのことを想って行動したい。愛を表現することも、受けいれることも人間の根源的な部分からの欲求ですよね。

人工知能にやってもらえるから便利♪となることはあっても、人工知能によって愛を感じることって、そんなにないのかなと思います。人工知能が進化することによって、私たちのこころがあたたかく触れ合うことに、より時間を使える社会になればいいなと考えています。

まとめ

…いかがでしたでしょうか?
人工知能と人間の違いを下記の4つの視点から考えてみました。

・偶然性によって出会うこと。
・文脈を汲むこと。
・プロセスに価値を見出すこと。
・自分と相手のこころに触れること。

きっと、これ以外にも人工知能と人間の違いはあると思います。それでも、この記事が人工知能に対する誤解や無用な恐怖心などをほどき、人工知能と共存する私たちの未来の暮らしへの希望をもつきっかけになれば幸いです。

参考文献:『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」』『マンガでわかる人工知能』

佐藤美央(運営責任&編集)
京都と東京二拠点生活中。
あなたはどんな未来をつくり、暮らし、生きていきたいですか?「こころ♪生きる♪くらし♪」を通して、多様な暮らしを知ることで、あなたの暮らしに豊かな広がりが生まれたら嬉しいです。
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