toggle
2016-12-14

12月テーマ「装う」@満月| 装いの効能

はじめまして。shinoといいます。
結婚9年目の専業主婦です。
栃木県で家業の農業を手伝いながら、アクセサリー作家やイベンターとして細々と活動しています。

最近、とても高価な服を買いました。
そのことについて書いてみたいと思います。
どうぞお付き合いください。

これまでおしゃれには縁遠く生きてきました。
しかし、近年になって、おしゃれを楽しめるようになりました。
結婚して収入が減ったため、普段は大手ファストファッションやしまむらを愛用。
選べば品質もなかなかよいし、明るいカラーや流行のデザインがあるので、独身の頃よりかえって冒険を楽しめています。

ですが、その生活を何年も続けてみて服の寿命を肌で感じるようになりました。
どんなに気に入った服でも、短期間で別れなければならない。低コストで洋服が生産されることのひずみも気になります。
経済状況は変わらぬままですが、上質なものを長く愛用することへの興味が少しずつ高まっていました。

その服との出会い

14

アウトレットで出会ったその服は、ミニのワンピースでした。セレブな海外ブランドのもので黒地に白、紫、青で大ぶりのパンジーのような柄が描かれたタイトなニットワンピース。定価はなんと46000円!そこからの処分セールで、実際は相当安くなっていたものの、それでも、私には清水の舞台から飛び降りるような値段…。しかもお財布に入っていた金額では1000円足りず。
友人にその場で貸してもらい、購入しました。

買った理由

勢いで入ったお店のセール品のラックにあった服を見つけ、なんとなく「いいな」と感じ、「こういうお高い服って縁がないから、体験だけさせてもらおうかな~」と試着しました。

すると、鏡の中に別人のような自分が。「でもどうかなー、胸のとこ生地余ってるし…。やっぱりスタイルがいい人が買うんだよね…」と、迷いつつ友人達に見てもらったら大・大好評!

え?え?ほんとに?!とだんだんその気になり…着ていたジャケットとも相性が良いのをたしかめ、買うことに決めました。

また、着心地がとてもよかったのも大きな点でした。すみずみまで丁寧な縫製。くびれの形のとおりに編み上げた生地は、目が密で重く、なめらかな手ざわり。素肌に着ても安心できる厚みがあって、ここちよく体をしめあげます。大ぶりの柄は派手すぎず、計算された配置で体の形をきれいに見せてくれ、全てにおいて、上質ってこういうことか…と思わずにいられませんでした。

同世代の友人と「これからは高い服も視野に入れてお買い物すべきだよね」なんて会話をしていたことも、背中を押してくれました。お金を貸してくれたり、色々と惜しみなく協力してくれた彼女には、とても感謝しています。

その効能

さて、着て外に出てみると、階段を一段上がったような感覚があります。

けして無理をしているのではありません。今まで経てきた人生、女性として生きてきた知恵の蓄積があるから、そのステップにいても自然でいられる。そんな新しい段です。
これにはほんとうに驚きました。

私なんかが、こんなにいい服を着て歩いて笑われないだろうか。
一瞬前はそう思っていたはずなのに、もう背中を伸ばしてまっすぐ前に足を運んでいます。
あふれてきた自信と、ここちよい緊張があいまって、踊り出したいような気持。
ステップをふむように、一足ごとに美しく歩きたいと思いました。

また、装っているのに、はだかにされたような感覚もありました。
「これでいい」ではなく、「これがいい!」で選ぶということ。それは、自らの心に忠実だということです。
非日常の装いが、日常で隠れた心を浮き彫りにするおもしろさ。
そこには私の知らなかった私がいて、しかもいまより一段上の私でした。

できることは、まだまだまだまだある。
私の体は、こんな形をしていて、こんなにもいいところがあったんだ。
毎日着るわけではないけれど、その服は、私の毎日を変えてしまいました。

肌も体もゆっくりと変化してゆく30代。
新たに発見する「かげりの美」をゆったりと楽しみながらも、ときには「いまできること」を真剣に探し、勇気をもって挑戦する。
すると、思ってもみなかった場所に立つことがあります。
景色がひらけたり、まったく予想もしなかった自分の可能性を知る。

みんなこの高価な服が私に教えてくれたことです。
大人といわれるような世代にこそ、少しの背伸びが必要なのかもしれません。
自分のために、未来のために。

それからその服は大のお気に入りになりました。
記念日のディナーや、気合を入れたい仕事の時に着ています。気がかりだった夫の反応も「おしゃれだね~」と好評で安心しました。

不思議とお気に入りのプチプラ小物とも好相性で、コーディネートに困ることはありません。
ほめられるし、何度着ても心地よく、買ってよかったと思う。それを着ている自分が好き。
何度も何度もハートのスタンプを押されるような、幸せ感。とても価値があると思います。
そうやって自分に満足していると、視界も広がって人に優しくなれるし、見える世界がハッピーになります。
普通だと思っていた、今思えばややセンシティブのきらいがあった思考が変わり、少しのことでは動じなくなった自分がいました。

服にここまでの効能があることに、心底驚きます。
時に思い切った服を購入すること。おススメです。

ちなみにですが、入りにくいお店に行くときは店員さんに「こんにちは、見せていただけますか?」と一声かけ、買わずに出る時も「ありがとうございました」と言うと、気持ちよく過ごせますよ。

大切なお金を、あなたのために勇気を出して使う瞬間。
そのあとは、きっとワクワクするような新しいフロアが待っています。どうぞ良い出会いを。

%ef%bc%91%ef%bc%91
ワンピース (BCBGMAXAZRIA  定価46000円 セールで12000円)
バッグ (上野の道ぞいで購入 ノーブランド・ビニール製 3000円)
持ち手に結んだスカーフ (HONEYS 500円)

%ef%bc%91%ef%bc%92

(12月初旬。floracionでのイベントにて)


shino

%ef%bc%91%ef%bc%93

30代。埼玉県出身、栃木県在住。

農家。アクセサリー作家。イベンター。

日本大学芸術学部美術学科絵画コース卒。嫁ぎ先の農業を手伝う傍ら、イベント会社のアルバイト経験を元に2013年より農業体験イベントを企画・運営。2014年よりアクセサリー作家としても活動。(floracion様にて委託販売中)着物好きが高じて着物体験ワークショップも不定期で開催。暮らしとのバランスを取りながら、一女性としてやりたいこと、ワクワクすることを大切に活動しています。
(blog→「shino’s catalog」http://erisino57.blog.fc2.com/

「こころ♪生きる♪くらし♪」運営部
『私たちの等身大から生きる、現在進行形の暮らし。』

「こころ♪生きる♪くらし♪」は、 自分の「こころ」を満たしながら、 等身大の自分自身から、社会の役に立って「生きる」。 受け継がれてきた日本の美しさや豊かさを現代的にアレンジして「くらし」ていく。 そんなコンセプトで、体現されている人を紹介したり、ヒントをシェアしているサイトです。

タグ: ,
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)